取り扱っている通貨の性格と傾向について知っておくこと

By: Jason Rogers

投資は未来の予想は完璧には予想できません。半年後、一年後はどうなっているかは誰にもわからないのです。なのであらかじめいくつもシナリオを用意し、それに沿った投資計画を立てておきます。私のように中長期で金利差で利益を積み上げようとする場合、複利効果の上昇と流動資産の増加を表にしてわかるようにしています。

何年後に複利はどの程度まで加速するのかは大変重要な要素です。しかしいくら投資計画を入念に計算しても実際にはうまくいかないことはあります。個人投資家は市場においては主役にはなれません。自らが流れを仕掛けることはできず、あくまでトレンドに従うだけです。それは例えるならば潮の満ち引きに似たものがあり、その流れにそって及ぶ小魚でしょうか。満潮と干潮があるように、行き過ぎた円安円高は大抵の場合元に戻ろうとします。

短期であればこれを窓が閉じるといいます。ただしトレンドが出来上がるとなかなか元には戻りません。円ドルや円ユーロならばその経済圏の成長が成熟しているので数年で元に戻りますが、経済成長が著しい新興国では成長に伴い国内の物価高のため急激なインフレが起き、為替市場では急激な円高を起こします。これは一過性のものではなく、インフレが続く場合、円高一辺倒になります。スワップポイントが沢山つく高金利通貨は国内のインフレを抑える狙いもあります。

例えば高金利通貨で有名な南アフリカランドは2010年自国開催のワールドカップに合わせ、インフラ整備が進み、経済が急成長しました。一時は金利12%近くあったものの、2008年をピークにリーマンショックを経て、急激な円高になり、政策金利は5%まで落ち込みました。現在5.75%から最近なって6%へまた利上げを行いましたが、当時の為替レートまでは今だに戻してはいません。

この通貨は円に対して過去50年のレートでは円高一辺倒でした。もしかすると5円台の時代が訪れるかもしれません。このように新興国通貨と先進国の通貨ではその国の経済成長および治安の安定によって元に戻るものと円が強くなるものがあります。どの通貨もその国特有の事情が絡んでおり、値動きに関しては特色を持ちます。通貨の性格と傾向をつかんでおくことで、トレンドを読む力が養われると思います。